IFA99は欧州のコンシューマーエレクトロニクスショーとして8月28日から9月5日にドイツのベルリンで開催された。
その展示会で印象深かった展示は次のようなものである。
1、モバイルインターネットの登場
ドイツの4つのセルラーサービスプロバイダーがこの秋からWAPサービスを提供する。D1は既に先行してサービスを投入している。
これに対応しノキアはディスプレーが大きな端末を投入した。エリクソンは大型液晶ディスプレータイプは2000年から投入する。 それまでPSIONのPDAをWAP仕様にしたタイプを開発した。
モトローラはWAP端末のTimeportを投入するが画面が小さく不評であるので、さらに大画面タイプを開発した。 このようにドイツでWAPサービスの導入を前に三メーカーの戦略の差が明らかにされた。

日本メーカーはWAPのバージョン1はスキップして標準化が完成した次のバージョンから参入すべく準備している。
2、テレマテックスとナビゲーション
いくつかのテレマテックスサービスが投入された。VDOデイトンのPASSO,フォルクスワーゲンのGEDASが展示されていた。
前者は運送会社向けから個人向けサービスに展開する模様である。後者は99年1月からサービスを始め、徐々に浸透してきたとのことである。
欧州のナビゲーションは98年25万台、99年50万台が業界では市場規模と考えられている。
そのナビゲーションとテレマテックスが合体して行くのを今後の展望と考えているようだ。
写真はボッシュのブースで展示されていた次世代コックピットデザインである。 3、デジタル放送市場
DAB,DVB−S,DVB−Cの商用化が進んでいるドイツで、次の開発はDVB−T(地上波デジタル)に移っている。
既にドイツの主要都市で実験が行われている。2年語には商用化を計画している模様である。
ドイツテレコム、ノキアはDVB−Tでモバイル向けのサービスを開発している。
4、日本メーカー ソニーはメモリースティックを中心に据えた展示に重きを置いている。メモリーステッィウオークマンから AIBOまで考えられる応用例を紹介していた。またミニディスクカムコーダーの初紹介を行っていた。
松下はデジタルテレビを中心に、新発表のSDカード、IEEE1394ネットワークの展示を行っていた。
このデータメディアの標準化争いが今後のポータブルのキーになるであろう。
このような展示会の模様を紹介している。



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