Communic Asia99は6月22日から新設のシンガポールエクスポで行われた。
アジアの経済状況が回復しつつあることは展示会の活況の中に散見される。
アジアのセルラー市場は景気の影響で流石に加入者が伸びない国もあるがが、全体で見ると大きな成長が見られた。
町中ではシンガポールもクアラルンプールもセルラーを握り占めて歩いているビジネスマンが目につく。
インターネット市場も活況でいろいろなサービスが登場している。シンガポール、香港ではモバイルバンキングで 世界の先頭を走っている様子が見られる。
今回の展示会で興味を引いた点を次に示す。
1、インターネットではシンガポールテレコムガアルカテルのADSLモデムを使ってのビデオオンデマンド、 ミュージックオンデマンド、オンラインバンキング等の商業サービスを紹介していた。伝送速度は500Mbpsと 早いので十分映画を見ることができる。アジアでは初めてのサービスと思われる。
2、次世代セルラーではNTTドコモの展示とシンガポールテレコムとの共同研究を紹介していた。99年末の 世界標準の決定に向けてアジアでの足並みをそろえようと言う意図である。
また、エリクソン、ルーセントがドコモへの設備納入に成功したとのことで第3世代のアプリケーションを紹介していた。
3、ノキア、エリクソンがWAPを採用した本格的なスマートフォンを出展していた。それぞれ99年秋、 2000年初頭に市場に投入する計画である。モバイルバンキングを目玉にしている。そして次の目玉として、 携帯端末を無線で連結するBluetoothを紹介していた。
4、モトローラはスマートフォンをStarTacの背側にオーガナイザーを取り付けるクリップタイプを今秋に 投入する。このOSには独自開発のREXを採用している。また、デュアルカードシステムとしてSIMカード とスマートカードを使ったモバイルバンキングを紹介していた。写真に示すように携帯電話にスマートカードを挿入する。 香港、シンガポールで実用化されている。
5、日本メーカーのGSM携帯電話では松下、ソニー、ケンウッドが展示していた。いずれも100gを切った 小型のデュアルタイプを出展している。
6、携帯電話のデザインは小型蓋付きがトレンドのようで全メーカーがそれに合わせている 印象を受けた。これは三星のSGH600が爆発的に売れた影響もあるようだ。
 このような展示会の模様を30分のビデオにまとめてみた。



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