1月6日から9日の4日間にかけてラスベガスで2001年のCESが開催された。
今回の展示の中で印象的なものについて次に述べる。これらを中心にまとめた。
1)ハードディスクオーディオ
昨年、ベンチャーが展示を競ったハードディスクオーディオが、今年は商品としての姿で登場した。
デザインも洗練され、小型化された。ミニディスクの倍くらいのサイズの商品が年末には販売される。PhatNoise,Creativeの商品が面白い。
2)スマートフォン
FutureComのスマートフォンは上の写真に示した。これはOSにウインドウズCE、携帯電話はCDMA、 TFTカラー液晶、Bluetoothチップ搭載というように現在考えられるすべての技術を搭載している。
Yahoo画面は現状の通信速度でも速やかに表示されるが、画像がついている画面は1分以上かかる。 この端末は三星がOEM生産している。TFT大画面でもバッテリーは1時間程度持つ。タッチペンと 本体はBluetoothで結ばれ、ペンだけでも電話機能がある。価格は1700ドルで春から販売とのことである。 画像表示は重いのが気にかかった。
3)ホームネットワーク
マイクロソフトが基調講演でホームサーバーを説明していた。パソコンが中心のデジタルメディアセンターを描いている。
ビデオ録画もプログラム画面をクリックするだけでハードディスクに録画できる、絵画のデジタル画像はその日の気分 で変えることが出来る、wake-up音楽を簡単に設定できる等の様子を示した。松下もホームネットワークを中心に展示していた。
また、DSL,インターネット、電話、Bluetooth、IEEE1394等の家庭での接続機能を集中制御するネットセンターのような製品 もノキアなどから紹介された。
4)ホームネット端末
ネットだけに焦点を合わせた商品は今までも多くが商品化されたが、今年は3com,ソニーのような大手が製品を登場させた。
前者はカラー液晶を使ったインターネット電話機、インターネットラジオである。後者は表示にブラウン管を採用した デスクトップ型のメール端末で、OSにはbeOS採用、USB,メモリースティックスロットを有し周辺機器に対応している。
両者とも500ドル以下で春には投入する模様である。プロバイダー加入でタダになる水準で、家庭の2台目あるいは パソコンまではいらないというニーズを充足するものと予想される。
5)中国メーカーの品質向上
中国メーカーは主にテレビを展示しているが、年毎に画質が向上してきており、ブースは大きくなっている。
先頭を走るKONKAは中央のメインブースに登場した。AV分野では 3年後には中国メーカーの時代に入っていることを予想される。
6)Bluetooth
実際に商品として展示されているものが多かった。パーム同士でのゲーム、セルラー/パーム、セルラー/ノートパソコン という実例である。IrDAでの代替ユースである。
3comのような大手がPCカードタイプの製品を投入し始めたことで、普及に加速がつくものと思われる。 これはエリクソンのモジュールを使って119ドルと低価格である。
他にモジュールとして太陽誘電、アルプス電気がエリクソンよりも小型のものを投入して追随している。
モジュール価格は2001年25ドル、2004年5ドルというのが一致した意見である。




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