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9月13日からフランクフルトモーターショー(IAA)が開催された。丁度米国でのテロが発生して騒然とした状況で開催された。
所々でセキュリティーチェックが行われ、物々しい警戒の中で開催された。今回のショーの印象深い展示についてコメントしてみる。
1) BMW7シリーズに見るヒューマンインターフェース
BMW7シリーズに今秋から搭載される新たなインターフェースは人だかりで埋もれた状況であるが、 操作ブースを多く設けて実際に触らせていた。OSにはウインドウズCE、MOSTの光LAN、WAP採用など本格的なものである。(写真を上に掲載)
使い勝手としては、一言使い難いという印象である。BMWサイドでは1時間も触れば慣れるということであるが 、回転させても止まりが悪くて、行き過ぎてしまう。OKボタンは強く押さないといけない。 10分操作したら手が痛くなる。とても運転しながら操作できるようなものとは思えなかったが。
このユニットはSiemensVDOが開発し、中心のローテーションコントローラーはアルプス電気が担当している。
一方、Audiもマルチメディアコントローラーとして開発モデルを展示していた。これはローテーションだけでなく 、その周囲にプレスボタンを置いて、よく使うナビボタン等はPushボタンを置いている。さらに、指紋認証を行うことで、 個人のデータ登録しておけば、シートアジャスト、ミラーアジャスト、ハンドルアジャスト、ラジオチャンネル、好みのCD、 音声認識等が自動的に準備されるという機能もある。これはHarman Beckerが開発を担当している。
2) 自動車メーカーのポータルサイトの展開
Benz、Audi、Fiat、BMW他のOEMメーカーすべてが独自のポータルサイトを提供している。自社のサービスの紹介、 ディーラー網、メンテ網、情報サービス、及びAOLへの入り口、サードパーティーのコンテンツの入手等、パソコンから 情報を入手できるシステムを構築している。車の中でもセルラー経由で、ナビゲーション、PDA等の画面で見ることが出来る。 このポータルサイトでユーザーとのコミュニケーションを深めて取り込もうという戦略である。
3) テレマティックスの展開
PDAタイプではComRoad,Webraska,Siemens,等多くのサービスが現実として展開している。至る所にコンパック、 カシオ、Siemens、HPのポケットPCが見受けられた。
価格的にはComRoadでポケットPC、セルラー、クレイドル込みでハード代3000マルク(18万円相当)、 月料金30マルクでメイデイサービス、30回/月のナビゲーションサービス(サーバーからダウンロード、 最大でも1分間で入手可能)を受けることが出来る。現在、ドイツ内で3000人の加入者を獲得したとのことである。 これ以外にも、PDAを利用した様々なビジネスモデルを各社が展示していた。
4) セーフティーカーエレの動向
アダプティブクルーズコントロールが次世代のカーエレと目されてきたが、一時の熱狂が静まり各メーカーは 本年末に向けて導入の計画である。レーダーとレーザーではレーダータイプは高すぎてBenzのハイエンドだけで 低価格のレーザーが主流になりそうである。
他にはランプ関係でアダプティブヘッドライトあるいは環境感知センサーでトンネル、昼間、明け方、深夜での 照明強度及び重量による角度補正、カーブ角での角度補正に焦点が当たっている。
エアバッグではフロント2個、カーテン2個、サイド4個で計8個のエアバッグシステムがFiat Stiloで紹介されていた。 また、Benzのプレクラッシュセンサーは衝突状況を予め感知してエアバッグの膨張をコントロールするというものである。 ブレーキではBenzのSLがESP,ABSに加えてSBC(Sensoren Brake Control)を説明していた。
5) ボディー系カーエレの次世代版
指紋認証とかキーカードとかでパーソナルな情報をセキュリティー、利便性という面で付け加えることが次の流れにある。 キーレスエントリーは近づくと自動オープンする、手をかざすと自動的にアンロックする等の技術が現実になっている。



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