Please click here to send e-mail to us for inquiries and questions.

9月26日からパリのPorte de Versaillesでパリモーターショーが開催された。
部品メーカーとしてはValeo、Delphiの小さなブース、初めての参加のデンソー以外は欧米Tier1は参加しておらず2年前に比べると寂しい印象を受けた。
逆に、自動車メーカー市場を活気づけさせようと新車を豊富に発表したことから、過去最大の新車発表数が記録された。
そのような中で印象に残ったものについて次のようにコメントをしてみる。ビデオも提供する。



1) 三面ディスプレー
Peugeot807,CitroenC8、Lancha Phedra、Fiat Ulyseeの4ブランドで同じ三面センターディスプレーを採用していた。 マルチファンクションコントローラーはValeoが提供した。このようにナビを中心に置いたディスプレーが登場する ということで革新的なディスプレーといえる。

2) カーナビゲーション
既にメーカーオプションでのカーナビはMediumクラスで10%以上、Luxuaryクラスで20%を達成しているとのことである。 各社とも展示のフラッグシップモデルはほとんどナビ搭載車を展示していた。オプション価格は1DINで1300ユーロ、 2DINで2000ユーロである。ディスプレーが大きなもの、デザインが異型なものについては2500ユーロ以上が設定されている。


3) マルチファンクションコントローラー
日本メーカーはトヨタがタッチパネルを、ホンダも今秋発表のアコードにはタッチパネルが採用される。 それに対し、欧州系はすべてMFCを採用している。 ハーマンはAudi、SiemensVDOはVW、アルプスはBMW、Valeo(写真)はPSA、Fiatへ供給している。MFCの開発競争は激しいものがある。 欧州メーカーに言わせると、安全という点でタッチパネルは劣るという論理のようであるが実際に操作してみるととても使いづらく仕上がっている。


4) Drive by Wire
GMのHyWireを筆頭に、Renault、Peugeot、CitroenがDrive by Wireのコンセプトカーを展示していた。写真はGM展示のステアリング。

5) Bluetooth
Peugeot607にParrot社のBluetoothハンズフリーシステムが採用された。これが初めての搭載例である。 ハンズフリーのマイクの位置もダッシュボードに組み込まれており、オン-オフ、音量スイッチはコンビスイッチタイプである。(写真) スピーカーはオーディオのものが使われる。 他にParrot社はアフターマーケット向けに300ユーロで販売している。台湾メーカーとパートナーを組んでいるとのことである。
6) アイデア満載のCitroenC8
三面ディスプレーに加えて、オートマティックスライドドア、ビルトインハンズフリー、後部座席取り外し等アイデア満載の SUVが発表された。欧州もSUV戦国時代に入りそうである。オフロードで力強く、オンロードでセダンライクという流れである。

7) テレマティックス
FORDがFocusコンセプトカーで天井の中心にカメラを装着し、持ち主は携帯電話で車の様子を確認できるという システムを展示していた。このシステムはHPが協力したとのことである。



Address:2-6-30-918 Kameido koto-ku Tokyo Japan 136-0071
TEL 81-3-5627-7045  FAX 81-3-5627-7046
E-mail info@srdj.co.jp