Auto Shanghai 2005

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2005年4月21日から28日までAuto上海2005が開催された。2年毎に開催される同ショーであるが前回はSARS騒ぎで中途閉幕となった。今回は反日デモの騒ぎで日本からのツアー客のキャンセルが続出という状況で行われた。確かに南京路の歩行者天国での日本人はついぞ見かけなかったが日本の商店はすべて開いて賑わっており、まったく通常の上海と同じであった。日本でのテレビ報道と上海の現実は違うという感じを受けた。
上の写真のように第一会場の入り口には一汽が合弁会社の車を含め大きな展示をしている。その隣が上海汽車である。上海汽車は買収した韓国双竜自動車のコンセプトSUVを前面に出してプレス発表を行っていた。

展示会の感想を次のように述べる。


  1)    市販カーナビの展示はケンウッド、富士通テン、パナソニック、新科、Lintechの五社と地図  の四維公司が参加していた。各社のインタビューから判断すると2004年の市販カーナビの  販売は1000台程度と思われる。価格が日本モデルでは20万円から40万円することから  、まだ特殊な富裕層の興味という範囲に限られているようだ。




















写真は2005年4月に発売されるパナソニックのモデル。

2)    純正のカーナビはデンソー、アイシンAWが展示しており、SiemensVDOは2005年後半、BoschBlaupunktは2007年に向けて準備をしている模様である。ナビのオプション展示ではトヨタ、日産、現代、上海双竜、奇瑞、BYD等で行われていた。

3)    テレマティックスはまだその形を見せていないが、上海GMBuickCareという名称で電話によるカスタマーサービスを提供している。

4)    トヨタのプレス発表ではすべて中国語で行われ最初の挨拶以外は中国人がプレゼンをしていた。2004年の北京ショーとは様変わりである。トヨタサイドの説明では中国の現地化を進めるという方針で日本人から中国人への権限の以上を積極的に行っているとのことである。2005年投入のクラウン、REIZ(マークX)でも現調率60%を達している模様である。品質もトヨタ品質を維持しているとのことである。ホンダ、日産も品質的にグローバル品質を標榜していることから中国市場でも日本車が受け入れられてゆくものと思われる。中国が輸出基地となる可能性は強まっている。

5)    欧米のOEMの展示を見ると、例えばPeugeot307と東風Peugeot307が展示されている。前者は輸入モデルで後者は旧モデルで現調率70%の現地生産である。現地生産社はやはりドアの開閉音、塗装だけでも違いがわかる。現地生産車の品質レベルがブランドを構築する上で重要と思われる。

上の写真はCitroenの100%中国生産モデル。

6)    中国現地メーカーの実力は上がってきており、一汽の紅旗、奇瑞、BYD、華晨汽車等の現地生産車は、いずれも部分的には海外技術が応用されて入るが10年程度の遅れまで近づいてきている。2010年には殆ど遜色ない水準に達するものと思われる。その裏に三菱自工のエンジン供与がある。BYD、華晨、ハルピンの独自モデルには三菱自工のエンジンが積まれている。

上の写真はハルピンの独自モデル。




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