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2007年9月11日からフランクフルトモーターショー2007が開催された。 欧州のモーターショーでは120g/kmとか180g/Kmというg/Kmという数値が目に飛び込んでくる。これは1Km走行するに当たり排出するCO2量を表したものである。日本ではカタログの中でも小さく書かれている。探さなければ見つからない。 車購入者がこの数値を参考にして車を選び出したことから、欧州のモーターショーではこの数値が主役に躍り出ている。CO2は地球温暖化のことである。 このg/Kmをベースにこのモーターショーを概説してみる。 上の写真は一般参観日初日、ゲートの前でグリーンピースのデモンストレーション。会場の警備員とやり合っている光景が見られた。 立て看板に書かれている、Klimaは天候、Schweineは豚の複数形、豚とか豚野郎とか下劣なやつと言う意味である。車に豚を仮装させて車はCO2を撒き散らしている汚いやつだと言うことを主張している。 一方展示する側も環境への意識が強い。欧州では環境に優しくない会社、車は消費者から評価されないかのようである。このフランクフルトモーターショーでも環境が前面に出ており、どこの展示も環境が主役になっている。 BMWにおいても看板で、自社の車は120g/km程度のCO2排出量であることを強調している。 ![]() ハイブリッドではBMWが2007年9月からマイクロハイブリッドを3シリーズで投入する。2009年にはマイルドハイブリッド、フルハイブリッドを計画している。 Daimlerは2009年にフルハイブリッドをその後ディーゼルハイブリッドの投入を発表している。 2年前はハイブリッドの開発を発表すると言う状況であったが、今年は投入車種、スケジュールを具体的に発表した。 Daimlerは7種類のハイブリッドを一堂に並べて、ハイブリッドシフトをとっている。その中心はディーゼルのBlutec ハイブリッドである。ガソリンのハイブリッドを出せば、トヨタの後塵を拝すことになる。それは恥だ。今までガソリンハイブリッドに対応するのはディーゼルと主張してきたこともありディーゼルハイブリッドで対抗したいとの目論見である。その後ガソリンハイブリッドへの展開も考えるとの事のようだ。 ![]() トヨタはプリウスを展示し既に10年の経験があることを強調している。2008年に欧州OEM各社が販売することを発表している状況で、トヨタは1997年から発売を宣伝している。因みにCO2排出量は78−86g/kmである。 ![]() 一方のホンダはハイブリッドについてはそれほどプレス発表で焦点を当てておらず、アコードディーゼルを発表している。 環境面ではトヨタ、VWがシティーコンパクトのコンセプトカーを展示していた。両社ともシティーカーニーズに対応する1リッター以下の車を投入する模様である。CO2排気量も100g以下を目指している。 日産はMiximというコンパクト電気自動車コンセプトを展示し、スーパーモーター、リチウムイオン電池での先進性をアピールしていた。 ![]() MINIはClubmanブランドのMT車にマイクロハイブリッドを標準装備して販売する。 1600ccエンジンで燃費は25km/l、CO2は109g/kmと優れている。AT車においても近々リリースするとのことである。 ![]()
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