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2009年4月20日から上海モーターショーが開催された。中国が成長市場であり、世界最大の市場という称号を得た現状を背景に、日米欧のOEMが勢揃いするという活況の中で開催された。中国OEMの独自開発車も数多く展示された。 中国のトレンドを印象づける4点に言及する。 @中国独自開発では、従来は先進国のデザインを真似て、エンジンは三菱自工というのが代表的なスタイルで、鉄板の継ぎ目を見ると不揃いというレベルであった。2009年時点ではデザインは洗練されていて、エンジンは一部では独自開発品が搭載されている。鉄板の継ぎ目はきれいに揃っている。外見的には先進国の水準に追いつきつつある。 各社ともコンセプトカーも展示しており、装備的にはESC、液晶デジタルメーター、ハイブリッド、EV等を競っている。この急速な進歩から判断する限りでは2015年には、中国車はグローバルで日本のライバルになるかもしれないと感じた。少なくとも、日本のOEMはそれを念頭に入れて開発を進めなくてはならない。 一汽が独自開発したガソリンエンジン、ディーゼルエンジンを展示していた。次写真はその一つ。幾つかの中国系のOEMは独自開発のエンジンを既に搭載するまでになっている。部品はBosch、Delphi、Continental、デンソー等が売り込み合戦をしている。 ![]() 東風のコンセプトカーi-Carのコックピット。中国系OEMすべてでコンセプトカーを展示している。コンセプトカーを展示するまでに余裕があるということである。 ![]() BYDのF6が良く売れている。BYDの株価もプラグインハイブリッドの開発を囃してうなぎ登りである。そのF6のインテリアを見ると写真のようにアコードそのままである。そしてエンジンは、2Lは独自開発(Bosch部品)製であり、2.4LはATで三菱自工製である。 ![]() A海外OEMではVWとトヨタが大々的な展示を行っていた。VWは中国市場の乗用車シェアーでは群を抜いたトップを維持し、今後も年率8%成長を目指している。 トヨタは中国市場では進出の出遅れが響いて、注力する割に成果が乏しいが、世界的な不況に見舞われている状況では中国での成長が欠かせない。2010年にはシェアー10%を目標にしている。このショーでは社長以下勢揃いしてプレスコンファレンスを開いた。 一館丸ごとで展示するトヨタとVW。世界の縮図が中国で見られる。 ![]() ![]() VW、トヨタ以外ではGM、FORD、日産、ホンダ、PSAが中国人好みにアレンジして車を投入している印象を受けた 。以前と違い、最新のモデルが中国市場に投入されている。 Bカーエレクトロニクスという点ではエアバッグ、バックソナー、オートエアコン、スマートキーレスエントリーは大衆車レベルにも装備されている。VWによる欧州の影響を受けているので、日本市場とはカーエレオプションの好みは異なる感じがする。また、タイヤ圧モニターは中国の道路事情を反映して、日本以上に普及している。ESCは500万円を超えるLuxuryクラスで搭載される。 カーエレクトロニクス関連では、Tier1のうちContinental、Magneti Marelliだけが参加していた。Continentalはハイブリッド関連の部品の引き合いが多いとのことである。 ![]()
カーエレクトロニクスという点では中国企業は未だ外資頼みの段階と言える。車の場合はエクステリア、インテリアは真似をし易い。カーエレ部品ということになると機械と電子の組み合わせの機電一体の技術が要求される。さらにハードウエアとソフトウエアのすり合わせが必要である。この点では、中国系と外資系では大きな差がある。 その中で、東風科技がABS、ESC、Roll Stability Control、TPMS等を展示していた。トラック向けのサイズではあるが、カーエレ開発の種が芽生えている。 ![]() Cカーナビでは、ミドルクラス以上ではカーナビ搭載グレードがラインアップされている。DVDビデオを見たいというニーズがあるので、センターコンソールに7インチディスプレイを配置する車が多い。 カーナビではDVDタイプ、SDカードタイプが主流になろうとしている。 写真は上海汽車のROEWE(旧ローバー)の液晶デジタルメーター。Magneti Marelliがメーターディスプレイとマルチファンクションスイッチを開発した。地図は四維のNAV2(Navteq)が使われている。 中国ではLuxuryクラスではカーナビ搭載が多い。日本の嗜好に近い感じを受ける。 ![]()
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